http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4920521.html 5日、東京・台東区のマンションで台湾からの留学生の女性2人が殺害された事件で、2人は刃物で襲われ、倒れてもなお、執ように背後から刺されたとみられることが警視庁への取材で新たにわかりました。 5日、殺害されているのが見つかった台湾からの留学生、シュ・リツショウさん(24)とリン・シエイさん(22)。2人は通学先の日本語学校の寮として使われていた東京・台東区のマンションの部屋で何者かに襲われました。 「とても優しい人」(2人を知る人) 台湾メディアの報道などによりますと、シュさんはアメリカ留学後、去年4月に来日。リンさんはアニメーションを学ぶため去年10月に日本に来ていました。 2人には10か所以上、刃物で切られたり刺されたりした傷がありましたが、警視庁へのその後の取材で、2人のうなじや肩の後ろ周辺にも複数の刃物による傷があったことが新たにわかりました。警視庁は2人は刃物で襲われ、倒れた後も執ように刺されたとみています。 また、シュさんはベッドの上で、リンさんは玄関近くで倒れていました。リンさんはダウンジャケット姿にブーツを履いたままの姿で、外出直前に殺害されたとみられています。 「2人のうちリンさんは、事件当日、友人とともに北海道旅行に行く予定でした。事件発覚3時間前の午前8時ごろ、リンさんがこの知人に電話をしていたことが確認されています」(記者) 別の知人が午前9時20分に電話をした際はリンさんは電話に出なかったということで、警視庁は犯行時間帯は午前8時からこの電話の間とみて犯人の割り出しを急いでいます。 一方、2人の出身地・台湾では・・・。 「今回の事件は台湾国内でも大きな関心が寄せられています。今朝の台湾各紙は一面トップで被害者の写真入りで事件を報じています」(記者) 安全なはずの日本で、なぜ前途ある若者が殺されなければならなかったのか。亡くなったリンさんの地元、台中の人々は大きなショックを受けています。 「日本はとても安全な国なのに、こんな事件が起こるなんてショックです」(女性) 「どうして学生寮に見知らぬ人が簡単に入れるんだ。2人の学生の命がこんなに簡単に奪われるなんてショックだよ」(男性) リンさんの父親は台湾メディアの取材に悲痛な表情で答えました。 「突然、娘がいなくなってしまって私には到底・・・」(リンさんの父親) 今月18日のリンさんの誕生日には家族そろって日本を訪れ、一緒に祝う予定だったといいます。(06日16:55)